大吉を引くのが怖い裏っ張り

◎川柳「大吉を 引くのが怖い 裏っ張り」





皆様、お御籤は引かれましたでしょうか?

私は怖いので、やっておりません。
普通は大凶を怖がるでしょうが、私は大吉を引くのが怖い。

今回は、そんな話をだらだらと。



何度も書いていることだけど、

  ついている時に、しっかりと儲け、
  ついていない時には、我慢をする。

これを守ればバクチで成功する、それが私の博打観です。

ただ、これは容易ではない。
実際にバクチで大成功してる人が少ないのを見ると、
天才でないと無理なのかな、と思うようになって来ました。
(インサイダーは別の論理があるはず)

普通の人間は、
「ついている時に大儲けをするが、駄目な時に大損もする」か、
「ついていない時に粘れるが、ついている時に尻込みもしてしまう」の、
どちらかに分類されるようだ。

中には、
「ついている時に勝負が出来ず、ついていない時に大勝負する」人もいる。
どうしようもなくバクチに不向きなタイプだ。
野球のバッター心理に当てはめると、
絶好球を見逃して、難しい球に手を出す奴であり、
意外に多いことを忘れてはならない。



で、私自身は、
「ついていない時に我慢はできるが、ついている時に儲けきれない」
タイプの人間だと自認している。
(古い博打用語の「裏っ張り」に近い)

競馬を長くやっているから、
「今、自分はついている」と感じた経験は何度もある。
痺れるような陶酔感覚があり、多幸感に包まれる。

が、そこで私は、ガチガチになってしまう。

ノーアウト満塁。
ピッチャーはやけくそで、ど真ん中にストレートを投げてくる。
絶対に仕留めねばならない一球だ。

そんな時、私は怯んでしまい、
審判にタイムを頼み、間を開けてしまう。ビビリなんです。



で、お御籤の話。

私にしたら、大凶を引いた時、やるべきことは簡単です。
身辺・健康に注意をし、軽率な言動を避けるだけ。
それでも酔っ払い運転に轢き殺されるのだとしたら、
仕方ないと諦める。

ところが、大吉は違う。
その大吉を何らかの形にせねばならぬと焦ってしまう。
頭が真っ白になって、自分を見失うことが多い。

過去に、何度も何度も、ツキを掴み損ねた経験を持つだけに、
完全にトラウマなのだ。
失敗体験は成功への糧になるはずなのだが、
私の場合、失敗体験が更なる失敗を生む悪循環になっている。

ついていない時の失敗は仕方ないけど、
ついている時に、それを逃がすような失敗は、かなり後を引く。



さて、今年も初競馬は金杯
二年連続で獲っている相性の良いレースです。
ただ、その相性のよさを生かしきれないタイプなだけに・・・