2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

遠いイチャモン

こんな古い看板(?)を発見。 しげしげと眺めていると、気になる点が見つかりました。 表面のフィルムがめくれていて、ちと分かりにくいですが、 瓶が斜めになっているのに、 ジンジャーエールの水面が斜め(つまり水平)でない。 オカシイぞ! 私はこうい…

恐怖のイカ爆弾

夏休みを利用して子供と料理を、 との内容が新聞等でよく見られる。 包丁やヤケド等の危険対策についても。 私の乏しい料理経験で、最も危険で恐ろしかったのは、 十年ほど前、鍋の中のイカが爆発した事件である。 「パンッ!」と爆発音がして、イカ破片が飛…

セミさんに秋をちょこっと見せる櫨

◎川柳「セミさんに 秋をちょこっと 見せる櫨(ハゼ)」 甲山森林公園のハゼノキ。 植物図鑑を調べていないので事情は分かりませんが、 赤い小葉がちょこちょこと混じっていて、 見事なデザインになっています。 秋になったら、全葉がこんな鮮やかな色になる…

寝ころんでマニフェスト読む暑い事

◎川柳「寝ころんで マニフェスト読む 暑い事」 江戸後期の「柳多留」から、夏の古川柳をご紹介。 ◎寝ころんで 論語を見ている 暑い事 これ、笑っちゃいました。 庶民が儒教をどう捉えていたか、伝わってきます。 ◎園橋作「寝ころんで マニフェスト読む 暑い…

親切に猫の耳の蚊パンと打つ

◎短歌もどき「親切に 猫の耳の蚊 パンと打つ 世に揉め事の 尽きぬ訳かな」 週末、またノラネコと揉め事を起こしてしまった。 来週の馬券も心配である。 写真のネコが近寄ってきたので頭を撫でてやると、 全身を掻いてくれとポーズをするので、 ガリガリ、ゴ…

「やすらかに」死者と生者を木霊する

◎川柳「『やすらかに』 死者と生者を 木霊する」 この世から、亡くなった方々への慰霊の言葉。 でも、あの世の方々が、 こちらの私たちに語りかけているように思えてしまいました。 双方からの声が反響し、木霊となっているようにも。

陳舜臣著「中国美人伝」

陳舜臣氏のお得意の短編集でした。 「西施、卓文君、王昭君、皇后羊献容、薛濤、萬貴妃、董妃」 という美女七名の生涯が、それぞれの短編になっています。 読んでよく分かったのは、 頭が良いとか、意気が良いとか、 そんな要素が美しさにプラスされていない…

僕を見て逃げる子ネコが松林

◎短歌もどき「僕を見て 逃げる子ネコが 松林 アブラカダブラ 葉よ柔らかくなれ」 なんだか、こんなマツの下に逃げられると、つらい。 葉っぱがチクチクして痛いだろうに。 生き物を虐めると、馬券が当たらなくなるので困るのです。 このネコのたたりで、今週…

蝉の音が青く青くと僕を押す

◎川柳「蝉の音が 青く青くと 僕を押す」 今年は猛暑の予想だったはずだけど、 7月の関西は気温が上がらない日ばかり。 8月はどうなるでしょう。 予測というのは、実によく覆されます。 原発の地震とか、空港等の利用者数とか。 結局、未来を予測する技術を…

腹いせに生簀で腹を見せる魚

◎川柳「腹いせに 生簀で腹を 見せる魚」 先夜、とある寿司屋の横を通ったら、 店外の生簀で、魚が一匹、腹を見せて浮いていました。 店外の生簀というのは看板でしょう。 「うちの魚は、活きがいいよ!」との意味。 そこに死んでるのがいると、躊躇する客も…

コンビニのおにぎりばかり喰う人の

◎短歌もどき「コンビニの おにぎりばかり 喰う人の 両方の耳 引っ張りたいよ」 ぱかっと、半分ずつ頭皮が外れるのではないかと・・・ その前に,虜邏箸必要なのかな。 額の上の前髪を、下に引っ張ってみるか。

嵐去りトンボが羽根を伸ばす息

◎川柳「嵐去り トンボが羽根を 伸ばす息」 台風一過、網戸でトンボが休んでいました。 近所で嵐を避けていた奴なのか、 遠くから吹っ飛ばされて来た奴なのか。 休憩・宿泊代はタダでございますので、ごゆっくり。 ビール飲む? 「第三の」だけど。

トウモロコシの丸かぶり恐怖症

ちょっと前に、 爪楊枝の裏を見るとゾッとする、と書きました。 この先端恐怖症なら、他人の共感を得る事ができますが、 自分以外に同じ症状の人がいない恐怖症は困ります。 我が「トウモロコシの丸かぶり恐怖症」なんて、 これまで理解者ゼロ。 味の問題で…

ニクイぞと払い戻しで言われたい

◎川柳「ニクイぞと 払い戻しで 言われたい」 よく知らないのだが、 「ニクイ」とか「ニクイね」という表現は、 昭和40年代ころの流行語だったのだろうか。 当時の文章やマンガに、ちょこちょこ出てきます。 最近は、まず使わないようですが、 私は好きな言…

熊谷さとし等著「コウモリ観察ブック」

とっても面白く、読めて幸せでした。 正確には、熊谷さとし・三笠暁子・大沢夕志・大沢啓子の共著。 副題で「ニッポン里山探検隊シリーズ2」 コウモリと、 その生息環境に対する愛情と好奇心がたっぷり詰まった一冊。 生物に興味がある方には、必読かも。 …

今泉忠明著「動物の狩りの百科」

最近、私が読んでいるのは、この手の本ばかり。 自然生物ネタにしか、食指が動かないのでございます。 本書も、期待にたがわず、好奇心を満足させてくれました。 興味深いエピソードが多すぎるのと、 本書は1995年刊なので、 以後どんな新知識が積み重ね…

二枚目が二枚舌出し二枚貝

◎川柳「二枚目が 二枚舌出し 二枚貝」 下らぬ言葉遊びで申し訳ない。 先週、恐喝だか詐欺だかで、二枚目某氏が逮捕されたとか。 「目」という漢字の下に、 二枚の舌を出すと「貝」になります。 二枚目さんが、二枚舌で詐欺をすると、 二枚貝になって黙秘する…

美女の腋1℃おまけと体温計

◎川柳「オッサンの 腋で不幸な 体温計」 ◎川柳「美女の腋 1℃おまけと 体温計」 思うのですが、体温計の幸・不幸の差は大きい。 私が体温計に生まれ変わったとして、 今の自分の様な腋臭オッサン専用で使われるようだったら、 自分からポキッと折れますね。…

嫌な汗縮むキンタマ渇く喉

◎短歌もどき「嫌な汗 縮むキンタマ 渇く喉 また見てしもた 爪楊枝の裏」 私には、先端恐怖症の気が少々あって、 この裏側というか、下を見るとゾッとします。 分かっているのに、見てしまうことも。 ギャー!

「みなしご」が季語である事について

昨日の記事の、 「みなしご」が秋の季語だと辞書に書かれていた件ですが、 歳時記を何冊か見て、間違いの経緯が判明しました。 季語である「みなし子」は、 「蓑虫(ミノムシ)」の事のようです。 講談社の「カラー図説 日本大歳時記」では、 ミノムシの項に…

お金が帰ってくる話(「塩原多助一代記」より)

先日、司馬遼太郎著「草原の記」から、 馬が帰ってくる話を紹介し、 お金にも帰巣本能はないか、と最後に書きました。 関連して、「塩原多助一代記」を紹介させてもらいます。 私は最初、三遊亭円朝全集で読んだのですが、 改めて図書館で借りようとしたとこ…

みなしごの気分で空を見ても青

◎川柳「みなしごの 気分で空を 見ても青」 手塚治虫著「冒険ルビ」という文庫本を読みました。 画像は、この本に収められている、 「冒険放送局」という1960年に連載されたものから。 これに限らず、古いマンガやアニメを思い出すと、 「みなしご」がよ…

帰ってくる話(司馬遼太郎著「草原の記」より)

数多い司馬遼太郎の作品の中で、 ほとんど一番と言っていいほど好きなのが、 「草原の記」の中の「帰ってくる話」という章です。 理由は、「馬」が出てくるから。単純ですねん。 馬には、ふつう帰巣本能があるとはされていないけど、 モンゴルの馬にはあるの…