ギロチン

私は、個人名が一般名詞になっている例に興味があって、
たびたび本ブログでも紹介させてもらってます。

例えば、「八百長」は、
将棋でわざと負けてやるのが上手だった八百屋の長兵衛さんから。
「ブルーマー(ブルマー)」は、アメリカのブルーマー夫人から。
「ボイコット」は、アイルランドの農場差配人ボイコット大尉から。
その他にも、「土左衛門」「カーディガン」「川柳」
「シルエット」「出歯亀」などいろいろあるようです。

で、最近知ったのだが、「ギロチン」も元は人名なのだとか。


  guillotine
  n.
  1 《通例 the ~》ギロチン,断頭台.
  2 〔外科〕扁桃腺(へんとうせん)切除器.
  3 (紙・金属などの)断裁[切断]機.
  4 《通例 the ~》《英》(議会での)討論打ち切り.
  (動詞については省略)
  語源 ギロチンの使用を提案した
     フランスの医師 J. I. Guillotin(1738‐1814)の名より

  プログレッシブ英和中辞典 第2版 小学館 1987


嫌ですよねえ、
自分の名前が死刑台の名として後世に残るってのは。

しかも、この説明では分かりませんが、
別の英英辞書の記述によると、
ギロチンさんは、フランス革命の時、
より人道的な死刑方法としてギロチン提案したのだそうです。
苦痛を感じない死ということなのでしょう。

ただ、この辞書にある英国での使用例は楽しいですね。
日本の国会も討論打ち切りが連発ですから、ギロチン炸裂!