もっと何とかならんのか?

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武邦彦調教師は、本日を持って引退となった。

その最後の日の第二レースで、
息子である武幸四郎くんが父の管理馬で見事に勝利を収め、
これが武邦彦厩舎の最後の勝ち星となった。

表彰式には、兄の武豊も出てきて、口取りの写真を撮っていた。
日本競馬を支え、盛り上げて来た偉大な父子である。
まだ第三レース以降にもチャンスがあったので、
正直、これが最後の表彰式になるとは思ってなかったです。
だから、涙だとか、こみあげてくる感慨ってのは無かったですが、
良い物を見せてくれたなあと心から思いました。


さて、私の馬券成績の方は相変わらずの最悪で、
今日は一つの的中も無い惨状となった。

だから腹を立てている訳でもないのだが、
JRAは武邦彦という日本競馬の大功労者に対して、
もうちょっと何とか出来ないものなのだろうか?

明日、引退セレモニーがあるという。それはそれで良い。

何年か前に、岡部幸雄さんが騎手を引退されたとき、
JRAは特別に「岡部幸雄騎手引退記念競走」というのをやった。
その後にお神輿を使ってのセレモニーなどがあり、
実に気持ちの良い終幕になったのを憶えている。
「JRAもやるじゃないか!」と強く感じた。

先年の増沢末夫調教師の引退の際にも思ったのだが、
大きな功績を残した人が競馬界を去る際には、
岡部さんの時のような記憶に残るセレモニーがあってしかるべしでは?

一回限りでいいのだし、
レース名そのものではなくかっこ付きでもいいのだし、
何故、「武邦彦メモリアル」というレースを作れないのだろう?

JRAも売上が落ち続けて、あまりいい状況にない。
CMなどを拝見すると、若いファンを取り込もうと必死になっているようだ。
バブルの頃、オグリキャップの頃の成功体験が忘れられないらしい。

でも私が思うに、本当に売上を伸ばしたいのであれば、
ターゲットとして狙うのは高齢者の方々ではないのだろうか。

若いころにちょっとだけ競馬をやっていたという人たちが、
今、どんどんリタイアされている。
昔、ハイセイコーに熱中したとか、
キタノカチドキトウショウボーイに夢を託したという方にしたら、
増沢末夫記念」とか「武邦彦記念」があれば、
またやってみようかなという気になるのではなかろうか。


いつの日か、武豊だって、競馬界を去る日が来る。
その後、JRAは「武豊記念」というレースを作らないつもりなのだろうか。
そんな寂しいことってあるか?

有馬記念安田記念など、理事長を務めたような偉いさんの名ばかりを残し、
現場の人たち(ファンとしてはそっちの方が思い入れがある)は忘れろってか?

そりゃあ本人の希望とか、公平性とか、いろいろ問題はあるのだろうけど、
ファンである我々が、偉大な先人に思いをはせる機会があればある程、
競馬の歴史ってのは太く長く続いて行くものだと思うんだけどなあ。