全ての人が競馬をやるべき理由

競馬をしない人を見ると、実に歯がゆく思う。

子供も含め、日本国民全員が馬券を毎週買うべきとの信念は、
日に日に強くなるばかりなのだが、
なかなか分かってもらえず辛い思いをしている。

競馬すべしとは、私の他者に対する愛なのであるが、
愛ってのは伝わりにくい物であるらしい。

政治家になり、独裁者になり、強制するしかないのだろうか?

以下、競馬をやらねばならぬ理由を述べる。



例えば、なのである。

夜道を歩いていると、道端で苦しんでいる人がいる。

「どうされましたか?」と、声をかけると、
「すみませんが、背中を押してください」と、うめきつつ言う。

そこで背中を押してあげると、
「カチっ」と音がして、何らかのスイッチが入り、
つい今まで目の前で苦しんでいた人が急に元気になる。

「有難うございます。あなたは命の恩人です。
実は私は地球の者ではありません。
遠い星から地球を調査するためにやって来たのですが、
さっき人とぶつかり背中の大事なスイッチがオフになって、
危うく命を落とすところでした。

命の恩人であるあなたに何かお礼をさせてください。
でも、今の私に出来ることは、
タイムマシンでちょっと過去に連れて行ってあげることだけです。

いつがいいですか?」



さあ、こうなった時、競馬をやらない人は困るだろう。

競馬好きならば、
サンドピアリスが勝ったエリザベス女王杯の日に」とか、
ダイタクヤマトスプリンターズSの日に」とか、
「一千万以上もついた昨年の秋華賞の日に」などと、
即座に日時と場所を指定し、
たんまりしこたま大儲けして現在に帰って来ることが出来る。

競輪、競艇ファンならいい。
ナンバーズやロトの番号を憶えている驚異的な人も大丈夫だ。

でも何もやらない人は、過去に行っても指をくわえているしかない。
何とも困ったことではないか!



ヒシミラクル宝塚記念を勝ったとき、
「二億円(ミラクル)おじさん」が話題になった。

実はあれ、私ではないかと思っているのである。
過去の出来事ではあるが、未来の私である。

いや、もしかしたら未来のアナタかもしれない。

将来、唐突にタイムマシンに乗るチャンスが来た時、
迷ったり、悩んだりしないためにも、
全ての人よ! 競馬をしよう!!!