マイケル・ジャクソンさん急死

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何だかなあ。
長らく落ち目だった彼だけど、
神様も、命まで奪わなくても良かったのに。

私は、彼のファンであったことは無い。

いや私に限らないだろうが、
洋楽好きで彼の大ファンだという人は多くないのではなかろうか。
凄いアーティストであることは誰しも認めるけど、
一番好きなのはＭ・ジャクソンだと言う人はどれだけいます？

私としては、
有名な曲はどれもケチの付けようのない出来とはいえ、
魂が揺すぶられるような感動はほとんど受けませんでした。
共感を覚える要素が少なすぎるからだと思う。

スティービー・ワンダー、ライオネル・リッチー、プリンスらからは、
彼らの人間味をいろいろと感じる事が出来たのだけど、
マイケル・ジャクソンの曲はどれも商品っぽかった。
メチャメチャ優れた商品であることは認めるんですけどねえ。
（そう言う意味では、いつまでもモータウンの申し子だったのかなあ）

ダンスや音楽など彼の作品には憧れるけど、彼本人には憧れない、
そんな人が実はとても多くて、
そのギャップに彼も気付いて苦しんでいたんじゃないかなと推察します。
月並みだけど、孤独だったのだろう。

そんなやり切れぬ淋しさを吹き飛ばしたいとの衝動が、
良い方に出たのがチャリティとかメッセージ性の強い作品であり、
悪い方に出たのが奇行や浪費癖だったのかな。

私なりに彼を理解しようとすると、こうなるのです。

ええっと、私が一番好きな彼の曲です。
彼自身の作詞作曲ではないけど、
彼の「変わりたい」「変えたい」という願望が実によく出ている曲です。

Michael Jackson "Man in the Mirror"

人はだれしも老いる。
スーパースターだって年をとる。

マイケル・ジャクソンも年を重ねて力が衰え、
内的な衝動も静まってくるようになれば、
私なんかにも同じ人間として感情を共有できるようになり、
また全然別の意味で彼の作品を楽しめるようになったかも知れない。

だからこそ残念。