Lovin' You

昨日のバディ・ホリー、ジム・クロウチ、
それから小坂の師匠にコメント頂いたオーティス・レディングは、
いずれも飛行機事故で命を落とした。

ミニー・リパートンさんは、ガンである。

日本でもファンの多い珠玉の一曲"Lovin' You"は1975年の大ヒット。
その翌年にガンが発見され、いろいろあって79年に亡くなられた。
享年31歳。二児の母。



  あなたを愛するのは簡単なこと。美しいから。
  あなたと愛を育むことが、私の望む全て。
  それは単に夢をかなえるのを超えるものがある。
  私がする事の全ては、あなたへの愛があるからこそ。

  あなたが見せてくれる色彩を、他の誰も感じさせてはくれない。
  一緒にいようよ、年をとるまで。
  毎日が春のようになるから。
  あなたを愛することで、私の人生も美しくなり、
  毎日があなたへの愛で満ち満ちることになる。

  愛することで、あなたの魂が輝いているのが見える。
  そして私たちはいつだって・・・
  私はもっと多くのあなたとの愛の中にいることになる。
 
  (園橋の勝手な訳です)


  Lovin' you is easy cause you're beautiful
  Makin' love with you is all I wanna do
  Lovin' you is more than just a dream come true
  And everything that I do is out of lovin' you
  La la la la la la la... do do do do do

  No one else can make me feel
  The colors that you bring
  Stay with me while we grow old
  And we will live each day in the springtime
  Cause lovin' you has made my life so beautiful
  And every day my life is filled with lovin' you

  Lovin' you I see your soul come shinin' through
  And every time that we oooooh
  I'm more in love with you
  La la la la la la la... do do do do do

  (後は略)


女性の方はこの歌詞をどう思われるか分かりませんが、
男からすると、失礼ながら暑苦しい。

「ストーカーじゃないんだから、もっとほどほどに」

そう言いたくなる。

しかし、
彼女がこのすぐ後に死病に取りつかれたという歴史的事実を前提とすると、
一途過ぎる彼女の思いが、たまらなく切なく、そして美しく感じられるのです。

死にたくない、もっと生きていたい、そんな思いが反転して、
愛するという熱情になっているような気がするから。

パートナーの男からしてみたら、
この愛を真っ向から真剣に受け止められないのであれば、
生きている意味は無いってことになるだろうな。


この曲、たくさんのヴォーカリストがカバーしています。
でもご本人さんのものだけしか認めたくないってのは、
聴き手として勝手すぎるでしょうか?

どうも他の人が歌うと、文学少女が、
自惚れて独りよがりで愛を押しつけているように聞こえてしまう。
先入観の問題であるのは重々承知しているんですけど。