三谷一馬「彩色江戸物売図絵」


江戸の物売りの様々な姿を再現してくれている本書。
眺めていると、時を忘れるようです。

台風17号に吹っ飛ばされてしまいましたが、
日曜日は中秋の名月でした。

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すすき売りなんてのがあったんですねえ。

でも、今以上にすすきが生えている場所も多かったと思うし、
商売になったのだろうか?
生活の足しになるくらい売れたのかと心配にもなります。
子供に「すすき取っておいで!」で事足りたように思うし。

いや、月見をするような風流な家は余裕もあって、
施しのような感覚で、すすきを買ったのかな?


もう一つ思ったのは、
すすきの様に軽い物は、天びんでは運びにくいはず、という事。
背負い籠でも利用した方が、楽で効率的だと思うんだ。

しかしまあ、すすき売りなんて、年に二日か、そこらの商売だ。
それ以外の時期には別の物を売っていたのだろうから、
他用途で使う天びんを、すすきにも利用したのかな、と想像する。

そんな事をつらつら想像しつつ眺めると、ほんと面白い。