散歩雑感




唐突で、険のある言い方にもなってしまうが、
ドドナエアってそんなに良い木だろうか?

散歩の途中に、思うことであります。

この数年、新しく作られる庭や植え込みに、
かなりの確率で見られるようになった、
今の時期は赤黒く葉が色づいている低木。
ムクロジ科なのだそうだ。へぇ~!

まだ若い木しか見てないので、
ちゃんと定着して樹勢が良くなったら、
その魅力を私も理解できるのかな?


造園の知識は全く無い私が見るところ、
このドドナエアや、オタフクナンテン
ホソバヒイラギナンテンが増えているようで、
流行りなのかなって思ってます。

で、散歩しながら、いろんな木々をみていると、
過去にもいろんな流行り廃りがあったことが分かる。


以下、私の勝手な観察の途中経過のようなものです。
間違い、思い込みもあるだろうし、
我が近所限定かもしれないし、
信じないで下さいね。

二十年ほど前に出来た道を歩くと、
ベニバナトキワマンサクの植え込みがあります。
ハナミズキとの組み合わせで。
特に一時ハナミズキは大ブームでした。
最近はそれ程でもないような気がします。

バブル前後の駅前再開発等で出来た建物の周りには、
アベリアが多い。
ただ、今でも新しく使われているし、
流行が終わったという感じはない。

シマトネリコも流行りが長いですね。
30年ほど前からあるし、
今でも盛んに植えられてます。
これも私には魅力がよく分からないけど。

戦前など古くに開発された山手の住宅地の立派な垣根は、
ウバメガシやアラカシであることが多い。
新しく、これらの生け垣を作る事ってあるでしょうか?
私はウバメガシが好きなので、
人気が復活しないかなって思ってます。

カイヅカイブキも古そうですね。
最近は、空き家になってしまって、
全く手入れされてないのも目立ちます。

道路脇のシャリンバイも、
結構長く流行っていたのでは?
1970年代から90年代前期まで、
と私は見ているが、どうか?
最近の道ではあまり見かけません。

そうだ、私が育った団地は、
ヒイラギナンテンだらけでした。
野球のボールが入ってしまうと、とるとき痛かった!
我が家族が入居した時はもう中古だったし、
いつ頃出来た建物だったのだろう?
今植えられるのは、ホソバの方ばかり。

ツツジの各品種や、ソメイヨシノ、イロハモミジのように、
時代を越えて植え続けられる木もあります。
特に、ツツジの人気の根強さはすごい。
ある意味、最強の植木なのかも。

きっと今から十年、二十年と経って、
平成終盤に出来た庭とかを見ると、
「ああ、あの頃にはドドナエアが流行っていたよな」
なんて思うようになるのかも。
その頃には、どんな植木が流行っているのでしょうね?


私には、一つ憧れがあります。

子供の頃にテレビで見た、古生物学者さんが、
骨(の化石)を一見しただけで、
「これは○○という恐竜の、△△の部分の骨です」とか、
「いや、これは鹿の骨ですよ、恐竜じゃないです」とか、
瞬時に見分ける能力に驚嘆しました。

どれも白いカケラにしか見えなかったのに。

で、今から私が骨を見分けられるようになるとは思えない。
ほぼ無理。

その代り、植木を見て、
年代を当てられるようになれんもんかなって、
低山歩きの登山口に向かう途中の
宝塚や西宮の山手の住宅地にて考えておりまする。

そうでもせんと、町中や住宅地を歩くのは退屈で・・・