陀羅尼助と百草について②

イメージ 1

一応前回の続きではありますが、
今回は、ちょっと脱線させてもらいます。

先日購入した百草丸ですが、
歴史もあり、重々しい感じのする和薬であります。

ところが、上の写真のように、
「あつめて、はって、胃~腸し!」という、
軽いノリのキャッシュバック・キャンペーンもやっております。

缶ビールでのシール集め等が大好きな人間なので、
こりゃ面白そうだと引き込まれ、
ワクワクしながら、キャンペーンの詳細を確かめさせてもらいました。

応募方法を読んで、愕然としましたね。
いやあ、笑ってしまいましたよ。

35ポイントを集めると一口となって、必ず千円が戻る。

で、そのポイントは、例えば500粒入りで1ポイント。

つまり、500粒入りを35回購入して、やっと一口になる。

それは、500粒×35=17500粒であり、
1日3回、1回20粒の服用だから、1日で60粒なのだし、
17500÷60=291.6・・・、となる。

まとめると、この千円のキャッシュバックを貰うには、
なんと最低292日分もの百草丸を買わねばならないのだ。
締め切りは平成20年7月だから、2年間で。

園橋も、胃腸の弱さでは、なかなか人に負けない自信はあるけど、
こんなにたくさんの百草丸を買っても、全部飲むのは無理だ。

基本的に、胃腸薬は、予防よりも、症状への対処として服用している。
問題が起きるのが怖いから飲むのではなく、問題があるから飲む。
飲まずに済むなら、飲まない。

2(+α)年で、腹痛、下痢、胃もたれ等を292日も感じる人生って、何?
どう考えても、一口への到達は叶いそうにない。無念であるが。

逆に考えると、
これに応募できる人って、どんな人なんだろう。

この製薬会社は、応募してもらうことでデータベースを作るんだろうが、
それは日本の胃弱番付とでも呼べる物になるだろう。
ガリガリ、ヒョロヒョロで、顔色の悪いしょぼくれたオッサンが、
ずらりと並ぶ名簿になるんでしょうねえ。おそろしや。

加えて、かなり皮肉な考え方になってしまうが、
二年ちょっとの間に300日近くも服用せねばならない薬というのは、
実は、効いていない、ということでもあるはずだ。
ちゃいまっか? 製薬会社さん。

考えれば考えるほど、意味深なキャンペンーンなのである。