ディック・フランシスが再起してたって!?

土曜日のレーシングプログラムを見て、ビックリしました。

JCへのディック・フランシス氏のメッセージが載っていて、
しかも彼の6年ぶりの新作が出ていて、
もうすぐ日本でも訳本が出ると書いてあるのです。


・・・ほんま?


あたしゃ、大・大・大ファンですからね。
自伝も含めて、全冊完読ですよ。

ディック・フランシスは、英国の障害の元トップ・ジョッキーで、
引退後にミステリー作家の大家になられました。
その全ての作品に、競馬が何らかの形で関わっているので、
ミステリー好きではない私でも、心底楽しめる名作ばかりなんです。


新作情報を受け、Amazonの読者レビューをチェックしたところ、
出来もそれなりのレベルになっているようです。

もちろん評価にばらつきはありますが、
往年の大名作を期待すると物足りないけれど、
86歳の作家がこれだけ書いたら満足できる、という事のようです。
つまり、ファンを失望させるような出来では無いと言うこと。


ほんまに、ほんま?


これは、ただの86歳の作品ではないですからね。

これまでの彼の作品は、奥様の全面的な助けがあってこその物でした。
共著者とするべきほどの助力だったとか(奥様が拒否した)、
実は奥様がほとんど書いていたのだとか、
そんな見解もあったほどです。

その最愛の奥様を亡くし、断筆を宣言し、6年経って、86歳。

どんな経緯があったのか知らないけれど、
改めて長編を書く意欲が再起したこと自体が驚異だし、
全く異なる環境下で過去の名に恥じない作品を仕上げたのなら、
神技としか表現しようがありません。


早く読みたいと切望するのと同時に、
彼の作品を知らない競馬ファンやミステリーファンが、
古い作品を手にとって見るきっかけになって欲しい。

世界の競馬を理解する上で、大いに役立ちますよ。