口癖が一つ増えたる梅雨の晩

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◎川柳「口癖が 一つ増えたる 梅雨の晩」





気の滅入る日曜日でした。
馬券成績も良くなかったし。

そんな中、
未読と思って借りてきた藤沢周平著「春秋山伏記」だが、
しばらく読むうちに過去に読んでいたものだと判明。
最近、このパターンが多いのです。



以下、本書内容とはほとんど関係ない妄想でございます。

時代小説には、女性の危機一髪を男が救う場面が多い。
崖から落ちそうになってる、
乱暴な男に襲われかけている、
金に困って首をつりかけている、などなど、
そこを絶妙のタイミングで男が通りかかって救う。

なんとも羨ましい話だなと、思ってしまうのが男なのです。
自分も、危機一髪の美女を助け、
感謝されたり、惚れられたりする機会に恵まれぬものだろうか?

と言って、実際にそういう場面に遭遇したとして、
自分は何をできるかと考えると、難しいのである。

秋葉原の事件現場に居合わせたと想像して、
適切で勇気ある行動を取れた自信は皆無だ。
私は非力な人間だし、武術等の訓練をしたこともない。

美女が、橋の上で靴を揃えて欄干に上がりかけている。
聞くと、3億円がないと死ぬしかない、と言っている。
この場合も私にはどうすることもできない。
せいぜい3000円を渡して、宝くじを買えと勧めるくらいか。

困ったことだ。なんと自分は無力な存在なのだろう!



山歩きをしていると、太い樹の枝にロープをたらし、
竹内結子サマ似の女性が今にも首をつりそうな場面に遭う。

「後生ですから、見過ごしてください。
どうせもう私はダメなんです。
悪徳川柳業者に引っかかって、
明日の朝までに川柳を十句も作って持って来いと、
無理難題を押し付けられているんです。
もう死ぬしかないんです!」

園橋が救世主ヒーローになるには、
こんなパターンしかなさそう。
どこぞに、こんな機会が転がってまへんやろか?