最高にカッコいいオバチャンとは

数週間ほど前になるが、
よく使うスーパーから抽選会の券が送られてきたので、
のこのこと行ってきた。
不思議なことに、最近、よく送られてくるのである。

今回当ったのは、50円券。
(前回は行かなかった)

まあしゃあないなと思って場を離れようとすると、
会場の隅でオバチャンが怒って毒づいているのが目に入った。

なんと彼女は「外れた!」と言って怒っているのである。

これ、普通に考えると、実に理不尽な怒りである。

でも私は、それを聞いて「あれれ? そう言えば・・・」と思った。

同じような抽選会は昨年もあったけれど、
昨年までは「外れなし」が売り物だった記憶があるのだ。

以下は、私の推察でしかない。

現在、食料価格の高騰などで、スーパーも厳しい状況だと聞く。
そんな中、少しでも多く客を集めたい。
そこで、昨年よりも抽選会の回数を増やしたようなのだ。
ただ抽選会にかける費用は増やすことができない。
だから、回数を増やす代わりに、「外れ」も作って経費節約をしたのだろう。

さて、私の推察が正しいとして、
これはスーパーの戦略として正しいのだろうか?

客の多くは、「外れなし」と信じて出かける。
でも昨年と違って、半分近くの人は手ぶらで帰らされる。

なんかムカつきませんか?

スーパー側としてはサービスのつもりのはずなのに、
逆効果で恨みを買っているんじゃないか?
せめてティッシュでも進呈しないと、
「二度とこのスーパーは使わぬ」と思われてしまうんじゃないか?



さて、私が見かけた怒りのオバチャンなのだが、
彼女はひとしきりボヤいた後、見事な捨て台詞を残して去って行った。
横にいる中学生らしき制服の娘に対して言ったのだが、


  「あ~腹立つ! 腹立つから、宝くじ買うたんねん!! 行こ!」


好きだなあ、この発想!

私には凄くセクシーに見えました。