ディック・フランシス&フェリックス・フランシス著「祝宴」

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自伝を含め、ディック・フランシスの作品は全て読んでおります。
昨年末に出た本書も、ようやく図書館で見つけたので読みました。

今回から御子息であるフェリックス氏の名が共著者に。
まあ「共著」として二番目の名になってますが、
実際はほぼ彼が書いたものだろうと私は思いました。

本書の価値は、二つの視点から考察されるべき。

一つは、過去のフランシス作品と比べてどうであるか。
もう一つは、最近出版されているミステリ一般と比べてどうであるか。

実は私は、ミステリ小説好きではなく、
フランシス作品しか読むことのない人間です。
だから、後者を語ることは出来ません。ご容赦を。

で、過去の作品と比べた評価、との視点ですが、
「ガッカリはしなかったけど、物足りない思いもする」
となるでしょうか。

読んでいて、何か一味足りないような気がするのだけど、
では具体的に足りないものが何なのか、言葉にして指摘するのが難しい。

登場人物の面白みが際立っていない、ということかなあ。

とにかく、良くも悪くも、もやもやしつつ読み終えました。
またいつか、もう一度読んで、
何が不足しているのか考える価値はありそうです。

ちと不思議な読書になってしまいました。
好きな作家だけにね。