ポケットに勇気を詰めていざ一歩

◎川柳「ポケットに 勇気を詰めて いざ一歩」





相変わらず、寒いですね。
外を歩くとき、どうしてもポケットに手を突っ込んでしまいます。

ポケットに両手を入れ、
全身をすくませて猫背になって、
俯いて下ばかりみて歩いていると、好いことなんかやって来ない。


そんな時、口ずさみたいのが、
アラニス・モリセットの1995年の名盤中の名盤「ジャグド・リトル・ピル」
に含まれている大ヒット曲「ハンド・イン・マイ・ポケット」。

http://jp.youtube.com/watch?v=hGjaaQAvSTA

これは何より歌詞が素晴らしいです。
その良さを伝えるのは難しいけど、ちとだけ訳してみました。


  私、全然お金はないけど、幸せ。
  貧乏だけど、親切なの。
  何かと足りないけれど、健康的だし。
  ハイだけど、地に足は付いている。
  正気ではあるけど、圧倒しちゃう力がある。
  挫折はしたけど、希望は持ってるし。

  結局のところ、
  全てはとっても好い方向に進んでるってこと。
  私の片方の手はポケットの中だけど、
  もう片方は誰かとハイタッチをしてるんだから。


「私は、○○だけど、△△」という矛盾というか対比的な詞がまず続きます。
それがどれも怖いものなしというか、実にポジティブなんですね。

そして、
「片方の手はポケットの中だけど、もう片方でピースサインをしてる」
などと、当時二十歳をちょっと過ぎただけの女のコが歌うんです。

これには痺れたなあ。


オッサンが寒い時に手をポケットに突っ込むのとは状況が異なりますけど、
メロディを思い出すたびに、何だか力を貰えるんです。

そうそう、ズボンのポケットに手を入れると、
自分の体温が改めて伝わってくるんですね。
そして思うのです。
「この体温がある限り、まだまだ終わっちゃいないのだ」、と。



◎川柳「ポケットに 勇気を詰めて いざ競馬」


◎短歌もどき「ポケットに ティッシュ忘れて 洗濯し
                         やり直そうと 我がガッツを試す」