極端な例えで人は試される

◎川柳「極端な 例えで人は 試される」



以前、水木しげるの短編集を買ったと記事にした。

中に、死者を生き返らせる話がありました。

あらすじ
死者を再生させる研究を長年続けてきた男が、
ついに一人だけながら可能にする薬を作り上げた。
研究に没頭してきたあまり、彼ら夫婦はとても貧乏なので、
お金になる人物を生き返らせようとして、西郷隆盛を・・・

特に面白いとは思わなかったが、
自分なら誰を生き返らせるかと想像するきっかけとなりました。

身内を甦らせて懐かしむとか、
未解決殺人の被害者を選んで解決を目指すとか、
それらの発想は除外することにする。
歴史上の人物なら、誰か?
金儲けになる人は?

織田信長を甦らせて自伝でも書かせるとすると、
私は直ちに殺されて終わるのだろう。
秀吉だと近所の奥様方に手を出していざこざの元になりそう。
坂本竜馬も、私の言う事など聞かないだろうな。
あれこれ考えると、武将・政治家系はリスクが大きい。

小野小町をAKBとやらに入れる。
うーん、美女系はおぞましい結末となりそう。

やはり文人系だ。

紫式部に源氏の未発見部分を書き直してもらうってのは、
なかなか良いアイディアであるはずだ。
一千億円くらいの価値はある。
しかし、本物の紫式部であることを世間に証明できるだろうか?

芭蕉なら自筆が残ってるし、本人証明は可能だろう。
でも金儲けの糸口は見つかりにくい。
サイン入り色紙でも売り出すかな。


さて、ぐずぐずと書いてきたが、
実は最初から私の答えは一人に決まっているのである。
金儲けに繋がって、個人的関心も満足できて、
性格的なリスクも小さそうな人。


このお方を甦らせて、俳画をお願いする。
想像するだけでワクワクいたします。
真筆の証明も簡単だろうから、売るのも簡単だろう。

問題があるとすると、
手に入れた作品を手放すのが惜しくなりそう、という点かな。
金には代えられぬってんで、結局は儲からないような気も・・・


最後の付け足しですけど、
私自身、死後に生き返らせたい人間、
と思ってもらえるような何かが欲しいなと思います。
そのためにも極秘の馬券必勝法を練ってはいるんだが、
どうもイカン。