水木しげる「霧の中のジョニー」

イメージ 1

水木しげる貸本漫画傑作選:墓場鬼太郎3」
(「霧の中のジョニー」「ないしょの話」所収)という文庫本です。

以前、この作者の短編集をブックオフで買ったけど、
それほど満足はしませんでした。
より作者の本質が分かるのを読みたいなと思っていた矢先、
図書館でこれを見つけました。

で、さっそく読んで、かなり楽しませてもらったのですが、
このブログで記事にする気はしなかったのです。
自分らしい感想を書く自信が無かったから。

そんなタイミングで、
水木しげる氏が文化功労者に選ばれたとのニュースが。
一転、ささやかな記事にさせてもらいます。

中に、こんなページがありました。

イメージ 2

水木しげるの価値観による、
描かれた昭和37年当時の有名人リストみたいなものですかねえ。

朝ドラのヒットや、昨今のブームを見ると、
今なら水木しげる自身が千人吸血プランのリストの、
トップ5に入るじゃないかなあ。。。
水木さん、今じゃアナタが吸血鬼に狙われまっせ、
そう考えて、ちょっと可笑しかった。

ちなみに、私、「藤原あき」って知らない。
二位なのに。
タレント議員の走りだったんですね。
レンホーさんも、50年経ったら忘れられてるかな?


そうそう、この本自体ですが、面白いですよ。
読む価値は十分にあります。文句なしに。

二篇あるのですが、どちらも鬼太郎の登場は多くなく、
主人公はねずみ男でございます。
善悪さっぱり分からぬ彼を活躍させるのは、
水木しげるのセンスの良さでしょう。

それにしても、若い女性は一人も出てこないナ・・・