わびしさはちょっと足りない福引券
◎短歌もどき「わびしさは ちょっと足りない 福引券
さりとて落ちて いるのは拾えず」
本日は、法然上人の命日であり、800回忌なのだとか。
私にとって、一番好きな日本の歴史上の人物です。
それにちなんだ記事なり川柳なりを作りたかったのだが、
なーんにも思い付きませんでした。
だから、アホな短歌もどきでござりまする。
10枚で1回引ける福引券(補助券)が、
9枚だけ手元にある状況って実にわびしいものです。
といって、そのために買い物を追加するのもアホらしい。
諦めて帰途に着くと、道端に券が1枚落ちている、なんて事がある。
さて皆さん、その1枚を拾われますか?
子供の頃なら、何のためらいもなく拾えたんだけどなあ・・・
私の中に棲む子供が、ささやきます。
「あれを拾えよ。当ればブルーレイ付きの40インチだぞ」
我が身中に一応棲んでいる大人が反論します。
「アカン。見ている人がおる。それだけは出来ん。
それに靴跡がついてるやんか、拾ったんがバレバレや」
「アホちゃうか、見栄なんか張りやがって。
だったら手に持っている9枚を、あの横に捨てなよ。
どうせ使わないんだから勿体ない。
子供かオバチャンが拾って、1回ガラガラ出来るやんか」
「それもアカン。もし拾った奴が1等を獲ったら悔しい」
「大人になるってのは、そーいう事なんか???」
こんな不毛なる会話が私の中で渦巻きます。
実に侘しいのでございます。
でもこのアホさ、法然上人なら受け入れてくれそうな気がします。