東北の安酒めぐり
何度か書いてきたが、
近所の酒販店に東北の酒コーナーがある。
味オンチであり、かつケチなので、
「純米大吟醸」で四合瓶ウン千円となると、
応援が目的であっても腰が引けてしまう。
ところがこの店には一升瓶980円の手ごろな安酒がある。
ここまで福島、山形、秋田、宮城のを買わせてもらった。
宮城の酒は棚がカラである日が多かったのだが、
やっと先日入手することが出来た。
あと、岩手と青森のがあれば東北六県制覇なのだけど、
入荷すらしていないようなので、
安酒による東北の旅はこれで一周完了となる。
しかし、こんな安酒を関西まで持って来て、
メーカーさんに儲けがあるとは思えません。
買う側も「支援」だと胸を張る気にもなりません。
本来なら、きっと地元で気軽に飲まれていた分だと思うんです。
それが域内消費の激減により捌けなくなり、
こっちに持って来ざるを得ない状況にあるのだろう。
震災など無ければ、どんな人の口に入った酒なのだろうか、
そんな事を考えつつ寝酒として口に運んでいる。
「ワシみたいな味の分からん関西人に飲まれて、悲しいか?」
そう話しかけてもみる。
震災で飼い主のいなくなってしまったペットが、
全国各地に貰われて行っているとのニュースもある。
そんな犬たちと、私の安酒がダブって見える。
酔って来た・・・