ダービーじゃ! ダービーじゃ!!


◎次の日曜日が日本ダービーである。
一年で最も大切なレースだ。

が、しかし、私の中で不思議なほど盛り上がりが無い。

今年の馬券成績の大低迷とか、
オークスの馬券を買い損ねるとか、
震災や原発事故が頭から離れないとか、
猛烈な台風が近づいているとか、いろんな諸事情がある。

今年の顔ぶれにワクワクする要素が少ないのも一因だろう。
人気・実力を兼ね備えた大本命がいてくれたら良かったんだけどな。
オルフェーヴルは良い馬だとは思うが、
今のところ歴史的名馬となりそうな雰囲気は感じない。

種牡馬として無限の可能性を感じる馬が不在であるのも残念。
何しろ全馬がサンデーサイレンスの孫なのだそうだ。
血の活性化という面では絶望的なメンバーである。

しかぁ~し、しかし、しかし、
競馬ファンとしては無理にでも自分を鼓舞する必要がある。
何が何でも、忘れられぬレースにせねばならぬ。
そのためにも記憶を掘り返して見る。


◎私にとって初めてのダービーは、
あのナカノコールの1990年、優勝馬アイネスフウジン
ミーハー過ぎてちと恥ずかしい。

前年のウィナーズサークルの頃から競馬場に出入りしていたし、
スポーツ紙も熱心に読んではいたが、
きちんと馬券を買ってのダービーはこの時が初めて。

コガネタイフウという前年の関西2歳チャンピョンを本命にしたと思う。
確かめると8番人気10着なり。
鞍上は、若き柴田善臣先生だったんだなあ。忘れてたよ。
ただ枠連のみの時代でしたから、他の同枠馬も考慮しての本命です。
最近の私は単複ばかりですが、当時はそうでもなかった。


◎これはもう何度か書いていると思う。
初めて馬券を獲り、一番興奮したのが2000年のレース。
ずっと応援してきたベテランジョッキーが鼻の差で悲願達成。
忘れられようはずがない。


◎そう、日本ダービーには「悲願」という言葉がよく似合う。
一番強い思いを正当に持っている陣営に勝ってほしいと願っている。

今年でいうと、善臣先生だろうか。
ただガツガツしたところを外に見せない彼の性格のせいか、
あまり「悲願」という感じはしない。
叔父である政人さんは悲願臭をプンプンさせていたんだけどな。
善臣氏にとっても、悲願でないはずはないのだが。

「悲願」は橋口弘次郎調教師の方が明確に発している。
しかし二年連続二着に続いての勝利となると恵まれすぎている感もする。
コティリオンが越える存在とも思えないし。


◎ダービーの馬券なんて、思い入れだけで良いと思う。
そう、2000年の時のように。

となると、兵庫県の人間で、兵庫県競馬出身騎手に肩入れする私は、
岩田サダムパテックと小牧コティリオン馬連一点勝負しかない。
・・・う~ん、でもここはやはりワイドかなあ・・・
前々日オッズによると、馬連40倍見当、ワイド17~19倍見当。