大地震と平家物語
「兵庫散歩」という、とりとめのない一連の文章を最近書いている。
そこで、楽しくて、一方で困る事がある。
一つの興味ある事象について調べると、
芋づる式に別の面白い事象が浮かび上がって来る事が多いのだ。
(今回は地震の話題なので「面白い」は不適切でしょうが、お許しを)
発端は、一の谷の合戦へ向かう義経のルートでした。
これに関して、二つの記事を書いている。
二つ目の記事の菱沼先生の本をきっかけに、
「平家物語」そのものを読みたくなってしまったのです。
最初は三草から一の谷にかけての部分だけ読むつもりだったが、
どうしようかと手にした最終の四巻の目次を見ると、
「大地震」という節があったので、これを読みました。
ふーむ。こういう流れだったんですね。
1185年4月25日に壇ノ浦の戦いで平家が滅亡し、
7月9日にM7.4の文治京都地震。
そして9月まで余震が続いた。
わずか二カ月ちょっと前に歴史的悲劇があったばかりで大地震。
何と言うタイミング。
後ろめたさを感じていた面々にとっては、
怨霊のせいかとさぞ怖かったろう。
地震が襲ったのが、鎌倉でなく京都だったのも、
歴史の不思議でしょうか。
鎌倉側は、地震後も冷静に手を次々と打ってます。
◎「霊あると 信じてみるも 生きる知恵」