塩澤実信「ベストセラー昭和史」


タイトル通りの本。

巻末に、年間のベストテンが載っていて、
いろいろと感じることがあったので、それらについて。
ただの羅列の記事になってしまいますが、ご容赦を。

今でも生き残り、読まれている本もあれば、
完全に忘れ去られてしまった著者・本もあります。
逆に、今読んだら時代錯誤の面白さがありそうな本も。
小説ではなく、時代を超えるのが難しいノウハウ本の方が興味深い。
そんなのをいくつかピックアップ。


謝国権「性生活の知恵」昭和35年第1位

うはは、体位の表現に画期的な工夫をしたとかいう本書。
今見ても、その画期性を実感できるのでしょうや?
案外エロビデオより楽しめるような気も。。。

アマゾンで調べると、古本でしか入手できない。
当時は40万部も売れたそうなのに。
市の図書館にあるとしても書庫だし、司書さんに頼むのは恥ずかしい。


川津祐介「こんなにヤセていいかしら」昭和63年第2位

これがブームになっていたのは記憶にあります。
骨盤うんぬん、でした。
アマゾンによると、新品が今でも入手可能とのこと。
ってことは、今でも支持されている方法なの?


うつみ富士理「うつみ富士理のカチンカチン体操昭和61年第5位

2010年に「新」が出ている。
うつみ富士理さんは今でもお元気なのだから、きっと効果があるのだろう。
ダイエット本にしても、健康本にしても、
ご本人が長期間にわたり効果をアピールするのが大切かと。


多湖輝「頭の体操Ⅰ」昭和42年第1位

このシリーズは読んだ記憶がありますが、
第23巻まであり、
ニンテンドーDSソフトにもなっているとは知らなかった。
今でも命を保っているシリーズなんですね。

改めて、第1巻を読むと、どんな感想を得るのだろう。
ちなみに著者は1926年生まれだから、もう80代の後半。
こんな事を書いたら失礼ながら、痴呆とかは大丈夫?

この本と共に、「カッパ・ブックス」も懐かしいです。あの装丁。


△小池五郎「スタミナのつく本」昭和37年第6位

社会全体でのスタミナが不足している感のある今日、
高度経済成長期のスタミナ本は案外役に立つかも。


△畠山芳雄「こんな幹部は辞表をかけ」昭和43年第3位

2003年に文庫版が出ています。
ってことは、今でも通用するのでしょうな。



他にも数々、興味深い本が並んでおります。
また他日、書き足させてもらいます。