長崎大水害から30年


私にとって、
初めて自然災害の恐ろしさを知ったのが、長崎大水害でした。
翌朝の新聞を見ての衝撃を、今でも少なからず記憶しています。

後に、子供の頃に長崎に住んでいて水害を体験したけど、
この件については全く口にしない(できない)、
という(噂の)人にもお会いした事があります。

Wikipediaで、改めて長崎大水害について読んでみた。

一時間に187ミリとか、
二時間に286ミリとか、
三時間に313ミリとか(それぞれ場所は異なる)、
壮絶な数字が並び、読むだけで息苦しく感じてしまいます。

長崎海洋気象台での降り始めからの24時間雨量は527ミリ。
その三日前にも243ミリが降っていたらしい。


ちなみに、
「兵庫散歩」として何度か紹介して来た昭和13年の阪神大水害は、
三日間の総雨量が六甲山で616ミリ、
市街地の神戸海洋気象台で461.8ミリ、
一時間雨量は最大で60.8ミリ、だったそうだ。

単純比較は出来ないが、
長崎大水害の集中的な降り方は、やはり凄まじい。

三日で600ミリの雨で大水害と考えると、
降った量よりも、山の保水力に問題があったと考えたい。

植林や砂防工事が進んだ現在の六甲山は、
どれくらいの雨量に耐えられるのだろうか?

地形的にそんな事は起らないとは思うけど、
長崎レベルの豪雨が六甲山系に降ったら、どうなっちゃうんだろ?