あこがれのお子様ランチ


ずいぶん前に読んで、
著者もタイトルも失念してしまっているので申し訳ないのだが、
デパートの大食堂ではお子様ランチをツマミに酒を飲む、
と本にあったのが妙に記憶に残っている。

いわゆる大食堂は、基本的に酔うほど飲む場ではない。
カツ丼にビールの組合せ等は悪くないですけど。

けれど、そんな場に本格的酒飲みが紛れ込む場合もある。

飲む時に量は食べたくないタイプの酒飲みにとって、
お子様ランチ程度がちょうど良いらしい。
少量のオカズが多種類入っていて、意外にツマミになる、とか。

かつてこんな内容を読んだ際、

「俺もやりたい」

と、単純に思ってしまったワタシです。
なんか可笑しいじゃないですか。
ええ大人がお子様ランチでビールを飲んでいる姿って。
貧相人間のワタシだし、競馬新聞なんかも広げちゃおう。
傍迷惑だけどな。

しかし、その本を読んだ当時、
もうデパートの大食堂は姿を消しつつありました。
特に関西では。

ファミレスで同じ事をやるのも面白くないので、
お子様ランチで酒を飲むのは、ワタシの永遠の憧れでもありまする。


もう一つ、ワタシの憧れのビールの飲み方がある。

山歩きやらスポーツで大汗をかいた後で、
キュウリの漬物を丸かじりしながら、というもの。
これなら傍迷惑ではないでしょう。

何度か紹介してるが、
宝塚市に中山連山というハイキングに適した場所があります。
登山口の一つから町に降りる道沿いに、漬物屋があるんです。
店先には、キュウリのヌカ漬けが置いてあります。

まず自販機でビールを買って、漬物屋で一本だけヌカ漬けを買い、
店先で無造作にパリパリ、ゴクゴクとやる。
妙にワタシの美学と一致しておるのであります。

しかし、中山連山を歩く時のコース設定の好みのせいで、
何故かこの漬物屋の前は、帰りではなく、行きに通ってしまう。

明日はどうしよ。