"I Say a Little Prayer(小さな願い)"



実は、まだずっと故ハル・デヴィッド氏の歌詞が頭から離れない。
聴けば聴くほど、様々な思いがよぎる。
言葉に出来る思いもあれば、出来ぬものもたくさんある。

洋楽大好き人間としては、もうこうなったらトコトン浸ってみたい。
読んでいただくブログ記事というより、自分のために書きます。
申し訳ない。


実は、この曲の歌詞をちゃんと読むのは初めてでした。
で、初めて読んで、心を掴まれてしまった。


The moment I wake up 目覚めた瞬間
Before I put on my makeup お化粧をする前
I say a little pray for you 私はあなたのために小さなお祈りをする
While combing my hair now, 髪をとかす間
And wondering what dress to wear now, どの服を着ようか迷いながら
I say a little prayer for you 私はあなたのために小さなお祈りをする

(中略)

I run for the bus, dear, バス停へ駆けてゆく時
While riding I think of us, dear, バスの中で私たちのことを考える間
I say a little prayer for you. 私はあなたのために小さなお祈りをする
At work I just take time 仕事の途中、ちょっと時間を作ったり
And all through my coffee break-time, コーヒーブレイクの間にも
I say a little prayer for you. 私はあなたのために小さなお祈りをする


か、可愛いくて、カッコイイ! この女性。
1960年代の働く黒人女性が歌っているのを考慮すると、
余計にそう思います。


しかし思えば、私の様な人間でも、小さな祈りを繰り返しています。

「~が無事帰って来ますように」
「~さん、病気が治りますように」
「すくすくと成長しますように」
「・・・・」

そんな小さな祈りを、社寺に行った際だけでなく、
日常の行為の折々に無意識にしている自分がいます。
齢を重ねて、その回数が増えているような気もします。

人間には寿命という時間の限りがあって、
全ての願いや祈りは結局は無に帰するのかもしれないけれど、
祈らずにはいられない自分がここにいる。

和訳したこの歌のこの部分を読むと、
同じ人間として共感して、心が小さく切なく疼きます。

優れた歌詞には、そういう魔法が必ずありますね。