メアリー・セレスト号など(近々雑感)



◎昨夜、村上春樹の英訳の番組を聞こうと、
ラジオのNHK第二を早めにつけると、
別の英語番組をやっていた。
テキストは「メアリー・セレスト号」について。


うっすら記憶にあるような・・・と聞き進めていくうち、
幼き日の恐怖心がよみがえってきた。
かつて読んだ怪奇譚の中でも、一番怖かった話だ。

無人の船が見つかって、
書きかけの日記があったとか、温かいままの食事があったとか。
当時、本当に怖くて怖くて、何度か夢に見た記憶もある。

しかし、番組を聞いていると、
どうやら私が子供の頃に読んだのとは少し異なっている。
救命ボートだとか、アルコールを運んでいたとかの部分が。

で、Wikipediaで改めてこの件についてチェックしたら、
どうやら事実に、コナン・ドイル等の創作が加わった内容を、
子供時代に読んでいたらしい。
ほんま、ドイルってのは創作の天才ですな。

実際に何が起こったのかは永遠の謎だろうが、
アルコールが漏れたのではとの説は面白かった。
「幽霊の正体見たり」と言うが、
こんな興味深い枯れ尾花もあるんですね。

英語版を見ると、
行方不明になった船長や奥様、幼い娘さんの写真が載っている。
不思議な事件がリアリティを持って胸に迫って来て、
子供の頃とは別の意味で背筋に冷気が走りました。


◎それにしても、
発見された幽霊船のメアリー・セレスト号は、
修復されたのちに12年間も利用されたってのに驚いた。

不幸のあった部屋が
安く借りられたりするような感じだったのかな。


◎偶然なのだが、
実は先日来、スティーブンソン作「宝島」を読み始めている。
ウォーキング中にブックオフでお手洗いを借り、
利用料代わりに買った一冊。

同じ日に、「ガリバー旅行記」も買ったから、
その内読み始める事だろう。

私の魂は、帆船時代の冒険記に引き込まれているようだ。
「空島編」で止まっているワンピースも読み進めるべきか?