インドの星になれたんか? 最近の読書





副題は、「インド版アニメ『巨人の星』誕生秘話」。

日本の「巨人の星」を、
インド版としてリメークしテレビ放映するまでの話し。

日本のコンテンツを、初めての海外に持って行く苦労など、
細かい事情も含め良く分かる本になっている。
インドの現在の様子もうかがえるし、なかなか面白い。

ただ、放映が始まった直後に書かれた本であり、
実際にインド国内でどんな評判になったのかは分からない。
ネットで検索したが、驚くほど日本語以外の情報が無い。

ほとんど評判にもならず、失敗しちゃったのかな・・・?

成功譚なのか、失敗の教訓話なのか、
何だか良く分からないのが私からすると本書の欠点。
シリーズ放映が終了するまで、出版を待てなかったのか?

星2つ。☆☆





「おんな・子供・老人からの『日本史』」という副題の対談集。
2001年に刊行されたものの再刊。

網野氏が絶好調で吠えまくる第一部は1997年のもの。
歴史学者民俗学者の本心や興味のありどころがよく分かって面白いが、
読む側も相当の知識がないと付いて行けません。

読んでいる間はこっちの気分も高揚してくる効果はありますが、
読み終えた時に何が残っているかというと・・・
ただ、これまで読んだことの無かった宮田先生のご著書を読みたくなった。

読み物としては、短い対談をまとめた第二部の方が有益かも。

星3つ。☆☆☆