京街道・西国街道つれづれ


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 前回の西国街道に続いて、京街道を歩いてきました。
西国街道は半分以上自転車でしたが、今回は歩きだけ。

西国街道は、淀川の西側を京都から兵庫県の西宮方面に抜ける道。
京街道は、淀川の東側を京都伏見から大阪への道。
(私が利用したサイト掲載の地図では、
京都は通らずに大津まで行く参勤交代で使われた道が載っている)


 ただし、正直ちょっと、モヤモヤが残る両街道であります。
というのは、江戸時代の庶民は、
淀川の船便を使う場合が多かったろうから。

例えば落語の「三十石船」は、伏見から下る。
浪花節の「石松三十石船」は、寿司を食いつつ大坂から伏見へ。
東海道中膝栗毛弥次喜多は、途中で間違えて引き返すなど、
淀川水上をウロウロされます。

今、伏見から大坂八軒屋までの船便は無いから、
庶民気分に浸りながらの道中をする事は出来ない。


 むしろ、この両街道は、戦気分で歩くべきかも。

西国街道は、秀吉と光秀の天王山の山崎の戦いで、
秀吉軍が「中国大返し」で通った道。

京街道は、幕末の鳥羽・伏見の戦い幕府軍が進み、
帰って来た道。

これら両合戦は共に、
日本の歴史を一変させた重要な転機となりました。
血の匂い、煙硝の匂いを想像しつつ、
火縄銃でも担いでいる気分で、歩くのが私の歴史感覚。
いや、歩くよりも、走るべきだったのかな?

ただ、この文章を書きつつ気付いたのですが、
私が歩いたのは、どちらも敗軍の進行方向・・・


 次に歩くとしたら、もっと平和な気分になれるのがいいな。
近畿には、巡礼街道も多いことだし。