再び木と歴史の読書二冊




「中世への旅」という記事の続き読書です。
ここでも備忘録がわりに。





前回の二冊の物足らぬ点を補えるかと読みました。
ただ、似ているけど、ちょっと目的の異なる本でした。

中世の森林や、人間と植物の関係を明らかにするという、
かなり壮大なテーマを掲げていたのが前回読んだ二冊。

一方、本書は、木を通じて中世の社会の一端を
明らかにするためのものでした。
大上段に構えていない分、
すっきりしていて読みやすかったです。

特に、「春日山の木が枯れる」の章が面白かった。
この章だけなら星5つの評価なのだが、
全体としては星4つ。☆☆☆☆






こちらは、主としてびわ湖近くの縄文時代について、
シンポジウムや講座の内容をまとめたもの。

発掘された丸木舟の保存うんぬんなど、
私自身が興味の無い章もあるけれど、
「琵琶湖周辺の縄文社会」の章など
非常に分かりやすく楽しめる部分もありました。

縄文時代関連の本は、
どうしても東日本中心の場合が多いけど、
びわ湖なら私だって現在の地形や雰囲気に馴染みがあるし、
こういう本を探してたんだ、と思いました。

星4つ。☆☆☆☆


関西人は歴史の本について贅沢過ぎるのかな?
春日山も、景色が分かるからより楽しめたのだろうし。