五輪をラジオで聴きつつ読書三冊




どれも面白かったので、
一冊ずつ記事にして紹介したいのだが、
まとめてしまいます。

五輪を聴きつつ、と書いたけど、
先週末に読んだのも含まれておりまする。





先週末、本書を読んでから、
孤独とは、執念とは、故郷とは・・・
などなど考えてしまう日が続きました。

まず、江戸時代に複数回あった、鳥島への漂流譚については、
それぞれに小説などが出ているし、
詳しくはそちらを読んだ方が良さそうである。

もちろん、本書でも、彼らの漂流の概要は触れられる。

本書の価値は、やはり実際の鳥島に行き、
彼らが住んだと思われる洞窟を見つけることで、
読み手にその現実味がひしひしと伝わってくる、
というところだろう。

小説で、彼らの心情を類推し創作するのとは別の、
とてつもない迫力が感じられました。

ちゃんとした調査が許可されて欲しいなと願いつつ、
満足の読了。

こういった実際の話を、
今の世の中で改めてドラマや映画にしたらいいのに、
などとも思います。





「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」がとっても面白かったので、
本書も読みました。

書いてある内容は、フツーです。
しかし、圧倒的に読みやすくて分かりやすい。

進化をどう考えたらいいか、
その思考回路がすんなりと素人の私の頭にも入ってきます。

高校生の頃に、こんな本があったらな!
(これはワタシの最大限の誉め言葉でありまする)





逆に、こちらは読みにくかった。

研究に対して、誠実なのである。
プロが研究に誠実にあろうとすればするほど、
素人にとっては読むのが大変。

しかし、それを我慢しつつ、丁寧に読んでいくと、
あちらこちらに貴重な知見が含まれている事に気付く。

結論だけを知りたいなら、数ページで済んでしまう内容だが、
やはりそこに辿り着く過程に意味がある。

人様にあまりオススメはしないけど、
間違いなく良書。

地球上の大陸が複数に分かれ、
かつてより多様な生物がいる現在、
地球のフィードバック機構が改善されているとの見解は、
とっても頼もしいものでした。

それを失わぬよう、現代の人間は努力せねば。