黒谷散歩

イメージ 1

イメージ 2

写真は、どちらも京都市左京区岡崎黒谷の光明寺
同じ場所から、東には塔、西には沈む太陽。

京都にはウンザリするほど多くの社寺があります。

全国的に有名で観光客が押し寄せる所もあれば、
歴史的な意味は大きいのに、ぜんぜん人の来ない所もある。

禅は好きでないので、嫌味のような書き方になってしまうが、
庭園を持っている禅寺で拝観料を取る所は、
大型バスが停まる駐車場を確保し商売に励んだりしている。

一方、浄土宗や真宗のようなお念仏系は、
信徒が多くそちらからの収入があるせいだと思うが、
観光客集めにはほとんど興味がない。
だから、東西本願寺知恩院ほどの有名どころはともかく、
広くて大きな寺であっても、人は少ない所が多い。
よって、中をゆったりと散歩することが出来たりします。
(境内を駐車場にして儲けている所は除く)

法然上人ゆかりの黒谷さんも、そんなところ。
個人的な散歩コースとして、大のお気に入りです。
歴史上の人物で、法然を贔屓にしているからでもあるけど。

黒谷さんには、広大な墓地があります。
普通、墓地には陰々とした雰囲気があるものだろう。
ところが、ここでは、あまり感じられない。
穏やかで落ち着いた空気で満ちています。

上の写真では、雲のせいで夕陽にまではならなかったけど、
京都を代表する夕陽の名所の一つでもあるんですねえ。
そんな夕陽を見ていたら、故人たちも、
現世の怨恨など、忘れてしまうのでは。

また機会があったら、
ここで、京都らしい造形物と夕陽の写真を撮りたいもの。