猫寺補遺

土曜日に、京都市上京区称念寺こと「猫寺」について書きました。

門前の説明ではよく分からない点もあったので、
平凡社編「京都・山城 寺院神社大辞典」をチェック。

由来として、次のような寺伝が紹介されてました。


  三代目の住職は猫を愛し、
  寺が貧乏になっても猫だけ手放さなかった。

  その頃、寺と不和になっていた
  松平家の姫の臨終に猫がのりうつり、
  住職への日頃の報恩に自分の葬儀は
  称念寺で執り行うようにと遺言させた。

  以後寺は再び栄え、
  「猫寺」とよばれるようになったという。


門前の説明にあった、
「猫が美姫に化けて舞ったのを見て、追い出した」
という部分が無くて、
松平家の姫の臨終にのりうつった」
という部分が、こちらには入ってます。

複数の異なる伝説が伝わっているのか、
長い話を省略した際に発生した違いなのか、どうなんでしょう。



ところで、この辞典には、
「毎年四月と盆と一〇月に猫祭が営まれ」と書かれてます。

どんな祭なんでしょうねえ。

小さい寺ですし、ちょっとした法要だろうとは思うけど。

京都のネコたちの長が車座になって、
煮干をしゃぶりながら、焼酎でも飲む集まりだったら、楽しそう。