山口瞳著「草競馬流浪記」を読む①

イメージ 1

前にも書きましたが、
読書を通じての私の競馬の師匠は山口瞳とディック・フランシス。
まあ勝手に思っているだけですけど。

その故瞳氏の競馬関連の本で、一番お世話になっているのが、これ。
当時の公営競馬場27箇所の完全踏破の記録です。


山口瞳草競馬流浪記」、新潮社、昭和59年3月

  1 笠松のおぼこい乗り役たち(笠松
  2 水沢競馬北国の春はまだ(水沢)
  3 姫路、紀三井寺は玄い客ばかり(姫路、紀三井寺
  4 道営横断三百哩(北見、旭川
  5 東京ギャンブル大環状線(川崎、船橋、大井、浦和)
  6 園田競馬場に秋風が吹く(園田)
  7 萩すすき、上山子守歌(上山)
  8 福山皐月賞、都鳥君奮戦記(福山)
  9 佐賀競馬場のゲッテンツウたち(佐賀)
 10 盛岡競馬、東北新幹線試乗記(盛岡)
 11 益田競馬場、夏時雨(益田)
 12 名古屋土古の砂嵐(名古屋)
 13 大歩危小歩危、満月旅行(高知)
 14 冬木立、宇都宮競馬場(宇都宮)
 15 近くて遠きは足利競馬(足利)
 16 寒風有明海、御見舞旅行(荒尾)
 17 高崎競馬、サクラチル(高崎)
 18 金沢競馬、アカシアの雨(金沢)
 19 中津競馬、恩讐の彼方(中津)
 20 燕三条見得談義(三条)
 21 旅の終わりの帯広、岩見沢(帯広、岩見沢

という旅をされています。

これらは、

  「旅」昭和56年5月号~11月号
  「小説新潮」昭和57年7月号~58年11月号 

に連載されたもの。

中央競馬カツトップエースのダービーの話題が出ています。
そんな時代です。

こうやって並べると、廃止された競馬場が多いですねえ。

逆にこの後に出来たのは門別競馬場だけだっけ?

札幌競馬場の道営が出て来ないけど、当時は相互利用はなかったんですかね。

あと、高知競馬場が、移設されています。

読みすすめると、いろいろと思うことがあるので、
次回以降、そんなことを書いていきたいと思います。