船橋で見たノミ屋がここにも(「草競馬流浪記」を読む11・浦和)

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  翌朝、早くに競馬場へ行って驚いた。

  船橋で見たチンピラヤクザふうのノミ屋が
  入場券売場付近に屯(たむろ)しているからである。

  おそらく、
  観客席のもっとも汚い競馬場がここなのではあるまいか。
  笠松も汚かったが、情緒があったし
  ヤクザが屯するようなことはなかった。

  夏だというのに、売店でスイトンを売っている。
  それでいて、煙草売場には外国煙草がある。
  その感じがヤクザっぽいのである。


スイトンと外国煙草という着眼点が、さすが瞳先生。

今、私が目にするヤクザではなくて、
20年以上前の、関東のヤクザなのだと。