黒田如水に、大欲と小欲を想う

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京都市上京区黒田如水邸趾。

歴史ファン、歴史小説ファンなら、
信長、竜馬、義経、正成、信玄、秀吉、家康など、
好みの人物をお持ちのことでしょう。

私の場合、好意を覚えるし、
気になって仕方のない存在が、黒田如水です。


  (前略)
  姫路の人。豊臣秀吉に仕え、山崎の合戦、
  九州征伐などに功をたて豊前中津一二万石を領する。
  文禄・慶長の役には渡鮮。
  関ケ原の戦いでは徳川方についた。(一五四六~一六〇四)

  国語大辞典(新装版)小学館 1988


辞書の説明では、どんな人物かサッパリ分かりませんが、
司馬遼太郎吉川英治松本清張の小説などで、
人間性がよく伝わってきます。

智謀の軍師ながら、
智に溺れたのか長期幽閉され不具になり、
秀吉の天下取りに貢献した割には、野望を疑われ恩賞薄く、
関が原の際には、九州で挙兵し第三勢力になろうとした、
そんな波乱の人生を送った福岡黒田藩の祖です。

戦に明け暮れた人生ながら、
九州で一度、性急残虐な事もしたそうだけど、
基本的に血の匂いは薄く、
民に恨まれた要素が小さそうな所に好意を感じます。



彼に興味を覚える点は、とてつもない欲を持っていた事。
でも、欲が大きかったから、目先の欲に飛びつくことなく、
小欲であったように見られてました。

彼の能力を理解している人だけが、
その大欲に気付いていたようです。

写真の邸宅跡は、秀吉時代のものらしいです。
今自分が死んだら、次の天下は徳川でも前田でもなく黒田だ、
そう秀吉が言っていると伝わってきて、
隠居を決意した頃に住んでいた場所でしょうか。

秀吉や家康に、大欲を見抜かれたのが、まずかったですね。

また大勝負のとき、保険をかける慎重さも、
ギャンブラーとしては失格だったのかも。
でも保険をかけたからこそ、家は大大名として残りました。
難しいもんです。



個人的な事を書かせてもらうと、
実は、普通以上の大欲を持っているつもりです。
いつか世間をあっと言わせてやろうと思っています。

小欲は捨てているつもりだけど、そろそろ年齢的に限界かな、
保険はかけておかないといけないのかなあ、と思案中の日々です。
しんどいね。

どでかい馬券を、当てたるど!