直すということ

先週、インド系のおっちゃんが経営する安宿で、
恐ろしい自転車を借りたとの話を書きました。

その繋がりの話題。

途上国の都市をぶらぶらしていて面白いのは、
いろんな機械が壊れていて、また独自に修理されていて、
実にユニークな状態になっていたりする事でした。

ペダルを後ろに漕げば、後ろに進む自転車も、
最初からではなく、何かしら手を加えた結果だと思うのです。

忘れられないエスカレーターがあります。

さびれた雰囲気のショッピングセンターにあったものです。

何が面白かったかというと、
ステップの速度と、手すりの速度が違うのです。
片方だけでしたけど、手すりの方が速い。

登りのエスカレーターでしたから、
乗って、手すりに手を置くと、
手だけ先に登って行ってしまい、
バランスを崩し、前のめりになって倒れる危険がありました。

これが私の笑いのツボにはまり可笑しくて仕方なかったのですが、
現地の人たちは驚くこともなく普通に利用されてました。

実際、手すりが全く動かないエスカレーターにはよく遭遇したし、
「動くだけマシ」との感覚が
修理した人や受け入れる人たちにあったのでしょうか。

私は、「その場しのぎ」という言葉が大好きなのですが、
まだまだ彼らには敵わないなと自省しておるのです。