新聞に頭突き一発競馬了

◎川柳「新聞に 頭突き一発 競馬了」 





最近、私が注目しているシグサがある。
「新聞への頭突き」という行為である。

新聞を両手いっぱいに広げているオッチャン。
元通りに折り畳もうとするのだけど、
風や折り目の関係で思うようにならない。
両手はふさがっている。
そんな時、まん中の折り目に軽く頭突きをすると、
すんなりと畳むことが出来る。

電車の中とか、競馬場などでよく見かける行為である。

自身オッサンの私が言うのも何なのだが、
このシグサが妙に可愛く見えて仕方ない。

ハゲ頭でコン!
低い鼻でツン!
帽子のツバでコツン!

手だけでは上手く畳めないもどかしさとイライラ。
それが頭突きで解決されたスッキリ感。
小さな小さな感情の揺れが凝縮されていて、
そんな時に人間はとても良い表情をする。



以下はコレクション的願望と思っていただきたい。

まだこれまで、
女性の新聞頭突きを見たことがないのが不満なのだ。
何としても見たいとのヤバイ欲望が溜まりつつある。

電車の中で日経新聞を読んでいる
いかにもやり手30代キャリアの美しいお方が、
前髪の分け目で「ツン!」となさるお姿を拝見したら、
あたしゃ胸がキュンとするに違いない。カンドーだ。

できたらそれを盗撮したい気もするのだが、これって犯罪?
病的であるのは違いないが。