コナン・ドイル「白銀号事件」

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コナン・ドイル白銀号事件
(「シャーロック・ホームズの思い出」より)





子供の頃から大好きで、今でも読んで面白いなと思える本がある。
シャーロック・ホームズ物もその一つです。

ちょっと前に、ブック・オフの105円均一コーナーにこれがあったので、
久々にまた手にして読んでみました。

第一話が「白銀号事件」という、競馬に関するものです。

内容は忘れていたので、改めて新鮮な思いで読んだのですが、
ディック・フランシスの濃厚で精緻な競馬ミステリを知ってしまった後では、
失礼ながら屁ぇみたいな他愛のない内容というのが素直な感想です。

面白くない、と言う訳ではないですよ。

ホームズ物ってのは、ミステリの原点ですからね。
それを凌駕する後の作品があるからと言って、
価値が否定される訳ではないし、それはそれなりの楽しみ方があるのだから。

ま、一つ疑問ですけど、
熟練の調教師が、馬が怯えたり驚いたりする状況において、
蹴られてしまう位置に自分を置いたりするかなあ?



ところで、この行方不明になる白銀号という名馬ですが、
アイソノミー系なのだと書かれております。

調べてみると、アイソノミーは、
ダーレーアラビアンからエクリプス、ブランドフォードに繋がるサイアーラインの中の一頭。
まあ、この血を引く馬はメチャメチャ多数になる訳で、
引いていない馬を探す方が難しいのかもしれませんが、
そのブランドフォード系には、例えばアグネスレディーなんて名前が出てきます。
アグネスタキオンの祖母に当たる訳だから、
当然、昨日残念なニュースが入ったダイワスカーレットにも繋がります。

そう考えると、やっぱり競馬というブラッド・スポーツは楽しいよなあ。