大好きな本読み返す梅雨の朝

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◎川柳「大好きな 本読み返す 梅雨の朝」



久し振りに借りてきて読んでいます。
民芸運動柳宗悦による「手仕事の日本」。

彼の本を集中的に読ませてもらった過去の一時期があって、
それで私の宗教感や価値観は大きな影響を受けました。
妙好人たちの念仏と、例えばロクロをまわす工人たちの身体の動きを、
ダブらせるという考え方の新鮮だったこと。

本著の後記は昭和18年に書かれたものですが、
こんな文章があります。


  (前略)
  われわれはもっと日本を見直さねばなりません。

  それも具体的な形のある物を通して、
  日本の姿を見守らねばなりません。

  そうしてこのことはやがてわれわれに
  正しい自信を呼び醒ませてくれるでありましょう。

  ただ一つここで注意したいのは、
  われわれが固有のものを尊ぶということは、
  他の国のものを謗るとか侮るとかいう意味が伴ってはなりません。
  (後略)


私は自分なりに愛国者だと思ってますが、
美術オンチなので、
彼の提唱する「用の美」を具体的に理解できていないのが情けない。

私としては、山歩きをして、
そこにいろんな「自然の美」を確認することで、
この国を愛する一要素としています。

ま、六甲山などゴミだらけの場所もあって、
見るたびに激怒し、日本をキライになったりもしますけど。