澄んできた空に伝えよ休刊と

◎川柳「澄んできた 空に伝えよ 休刊と」



雑誌「小学五年生」と「小学六年生」が休刊になるとのこと。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20091026-OYT1T00696.htm

今、六年生の親戚の子は、一年生からずっと読んでいるようだから、
最後の読者の一人となってしまうようだ。

どんな気持ちなんだろう?

廃校の最後の卒業生みたいなものかなあ。


しかしまあ、ニュースサイトにいろいろ書かれている通り、
中身を見ると「こりゃ大変だな」と思いますです。
どんな読者層を満足させればよいのか、難しいから。
前提として、親などが買い与える雑誌なのであるし。

私自身、この学年誌を読んでいたのは3年生くらいまでだったと思う。
高学年の頃には「子供の科学」を定期購読していた。

それぞれの個性がはっきりして来る年代であり、
背伸びをして枠からはみ出したいとも思い始める頃に、
みんなが読む雑誌というのに無理があるのは当然だ。


それにしても、学年誌という発想は、外国にはあるんでしょうか?
これまでほとんど気にして来なかったけれど、
考えてみれば「偉大な文化」だよなとつくづく思う。
長い間、これを継続してきた小学館の編集者たちは誇りに思って欲しい。

そして、一年生から四年生までの分が末永く続きますよう。



◎川柳「休刊に 最後の読者の 伸びゆく背」

◎川柳「休刊は 背伸びをしたい 子の影で」

◎川柳「休刊を 思い出話で お見送り」