木枯らしの日には遺跡に宿る声

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◎川柳「木枯らしの 日には遺跡に 宿る声」



昨日、園田競馬場へ行ったのですが、
ついでに近くの田能遺跡の資料館へも立ち寄りましたです。
弥生時代の遺跡でございます。




ぼんやりと資料を眺めていると、幸運にも、
弥生人」に関する展示解説会というのが始まったので聞かせてもらいました。
若くてスリムで感じのよい学芸員のお姉さまの説明は、
とっても分かりやすくて、イメージが広がるものであり、
競馬では負けちゃったけど、この遺跡での幸運で収支プラスといった感じ。

そして、木枯らしが遺跡の雰囲気を演出してくれました。
展示されている薄い衣を見て、「寒かったろうな」とつくづく思い、
隙間風だらけの住居での夜の不安感を想像もできます。


しかし、不思議だよなあ。

この尼崎市は、写真の通り弥生時代の遺跡が多いのです。
水の確保って、どうしてたんだろう?

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川が近いといっても、海も近いのだから、汽水だろう。
井戸だって、真水は出たのかなあ。
まあ2~3時間も歩けば、山があって、良質な湧水も得られる。
でも桶のような水を運搬する容器は無かったはずだ。
雨水に頼ってたのかなあ。不安定ながら。

人間という生き物は、私が思っている以上に、
悪水の中でも生きていけるということなのだろうか?

そして、洪水とか、高潮とか、自然災害への弱さも気になる。

どうしてもっと山に近い、小高い所に集落を作らなかったのか。
山の方は稲作をしない人たちの縄張りだったのか。


そんな太古のロマンに思いを馳せつつ、馬券も買った一日でした。
園田競馬場には、「鹿谷弥生」ちゃんというイメージキャラクターが来てました。
「弥生」繋がりで、ちと笑ってしまいました。



◎短歌もどき「木枯らしに 舞った馬券が 落つ遺跡
                    アホちゃいまっかと 土偶が笑う」