最近の読書


ずいぶん前の事だが、
とある小説家さんの講演会に行きました。
無料。
いや往復ハガキを出した記憶があるから100エンですな。

実は私はその方の作品は読んだ事が無かったのですが、
大きな書店へ行けば文庫本が数十冊単位で棚にある高名な方なので、
さぞ面白い話が聞けるのだろうと期待しておりました。

が、しかし、詰まらなかった。

聞いている内に、あまりのまとまりの無さにイライラさせられ、
全く準備をしていない様子に怒りがこみ上げ、
こんな野郎の本など読む必要はない、と終わる頃には確信したのです。


あれから何年経ったのかなあ?

この夏ごろだけど、
滅多に手にしないある雑誌をパラパラめくっていて、
とても面白い文章を見つけたのである。

名を見ると、あの詰まらなかった講演の作家だ。

それが実によくまとまった内容で、
ヒネリも効いていて、個性も見事にあらわれている。

「・・・なんだ、文章は面白かったんだ・・・」

以来、その方のエッセイを図書館で借りてきてよく読んでいる。
どれもなるほど面白い。
(あまり小説好きではないから、小説はまだ敬遠している)


その感想を、このブログに書き込もうかと思いはあるのだが、
どうもちょっと前まで無視を決め込んでいた引け目があるので、
素直な文章は書けそうもないからやめます。

この書庫の更新が進んでないのが気にはなっているんですけどね。