虎にまつわる話


こんな有名な話がありますね。

昔、とある王国で、
お姫様とタダならぬ関係になってしまった身分の低い若者がいた。
王様がそれを知り激怒し、若者は捕まってしまう。

彼は、コロセウムのような観客のいる場に引きずり出され、
そこにある二つのドアの好きな方を開けろと命じられる。

片方のドアの内には、美女が入っている。
お姫様よりも美しいらしい。
若者がそちらを開けたら、その美女と結婚せねばならない。

もう片方のドアの内には、飢えたトラが入っている。
開けた途端、食い殺される羽目になる。

幸福か死か、二つに一つ。

で、観客の中には王様もいて、横にはお姫様も座っている。
若者がすがる思いでお姫様をチラリと見ると、
彼女は彼だけに伝わるよう「右よ」と合図を送ってきた。

若者は、お姫様の合図の通り右のドアを開けたのだが、
さてそこには美女かトラか、どちらがいたのだろう?



以下、私の感想である。

☆飢えたトラって、唸り声をあげないのだろうか?
私がこの若者なら、自分の手を少し切って血を出して、
ドアの下にこぼしつつ、中の気配をうかがうだろう。
でもまあ「虎視眈眈」と言う通り、気配を絶ってしまうのかな。

☆ネコよけの水入りペットボトルが今でも見られるが、
この若者が全身にペットボトルを巻いてたら効果はあるのかなあ。

☆本当に心優しいお姫様なら、
こっそりマタタビでも差し入れてくれそうなもの。
飢えたトラに効くのかどうか知らないけど。

☆私が王様なら、両方に飢えたトラを入れておくな。

☆出典を忘れてしまったし、記憶も定かでないが、
トラに食べられかけた人の生還談で、
押さえ付けられている間にトラの喉がゴロゴロと鳴っていて、
それを聴いている内に心地よくなるような感じがした、
と言うのがあったような気がする。
催眠効果なのだろうか。
だとすると、トラに食べられるのは案外安楽死なのかも知れぬ。
人に殺されるより、よっぽどいい。

☆つまり、トラに食われるのを嫌がるべきではないのである。
セの他の五球団の皆さま、おわかりかな?



◎川柳「マスコミが 虎視眈眈の 邪魔をする」


タイガースの最大の弱点は、
在阪マスコミが静かにしてくれない事である。