暴力団抗争とプロ野球・・・

井上ひさし氏が亡くなられた。
とても高名な作家なのだが、私は全く読んだ事がないと思う。
劇も見ていない。

ところが、つい先だって図書館で借りた「山口瞳対談集4」に、
矢口純、井上ひさし山口瞳「スポーツ新聞はもう一つの人生」
という鼎談が載っているのである。

全く読む機会のなかった作家の文章が、
亡くなられた時に自分の手元にあったとは不思議な気分です。

1986年4月に発表された文章なのだが、
井上ひさし氏の発言の一つはとても印象深いものでしたので、
ちょっとご紹介を。


その前年の85年に阪神タイガースは優勝し、日本一になったのだが、
当時山口組と抗争していた暴力団の一和会の若いのが、
阪神が優勝できたのはおれたちのおかげだ」と言っていたらしい。

タイガースのお膝元でドンパチ抗争をやるので、
選手が外出禁止になって地元では飲めなかったから、だとか。

そんな話がスポーツ新聞に載っていた、と井上氏が言っているのです。

面白い!
こういう記事に目を留めて紹介される井上ひさし氏も面白い!!


今年のタイガースの船出は、強いのか弱いのか微妙でございます。
またあの時のように抗争が起きたら・・・
って、これは不適切な想像ですね、ゴメンナサイ。
当時の物々しい神戸の街の様子は衝撃的でした。
あれが再現されるような事が起きてはなりません。

でもこのところ、また福岡の方できな臭い状況があるらしい。
ソフトバンク・ホークスへの追い風になっちゃうのだろうか?