どこまでも不運な奴よ五月の蚊

◎川柳「どこまでも 不運な奴よ 五月の蚊」



昨晩、今年初めて、蚊に刺された。

イエカである。

無防備な園橋氏からまんまと血を奪うのに成功したものの、
寒さのせいで動きいと遅く、
あっけなく手のひらで血祭りとなった。

私にはもう二十歳の頃の俊敏さはない。
六月頃の気温であれば、奴は逃げのびたやもしれぬ。
真夏であれば、余裕で逃げ切ったであろう。

五月の蚊は、敵ながら哀れだ。