大阪と緑

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          <写真は、大阪南港のコスモタワーから市内の眺め>


大阪には緑が少ないと言われる。
確かにそうだ。

東京へ行って、ホテルの高い階に泊まる。
朝、寝ぼけ眼で窓の外を見下ろすと、
意外なほど緑が多いのに気付かされる。
そして、比較して思うのだ。「大阪は・・・」


さて、ではいつから大阪の町はこんなに緑、
つまり木々の少ない場所になったのか?

こんな想像をするのが、私は大好きなのです。

結論として、元々ほとんど無かったのだろうと思えるんですね。
上町台地以外は、ほぼ低湿地か海そのものだったはず。
幅の狭い台地には、それなりに木々も生えていたろうが、
その他はヨシ原で、河畔に柳などがあった程度だったのではなかろうか。

大阪の町の本格的な発達は豊臣秀吉の頃からでしょう。
多くの掘が作られ、乾いた土地が増えて、町になりました。

つまり、大阪は、もともと豊かな森があったのを、
人間が伐採し開発してしまったから緑の少ない町になったのではない。
地形からして、森が出来るような場所ではなかったのだと思います。


逆に、関西だと、奈良へ行くと、私たちは豊かな緑を感じます。
でもね、奈良盆地は、湿地も多かったろうけど、
大昔はかなりの樹林地帯だったのでは。
つまり、今の奈良の町の方が、森林破壊の結果とも言える。
(大阪だって、湿地という貴重な自然の破壊の痕ではあるが)

京都も、奈良に似ていると思います。


東京はどうなんでしょうねえ。
大田道灌以前の様子を想像してみるんですが、
私の知識不足から、ちょっと分かりかねます。
平将門はどんな景色を見ていたのか、メチャメチャ興味があります。


ところで、大阪の町は、もともと樹木が少なかった事で、
今も少ない事の言い訳になるかというと、ちょっと苦しい点もあると思う。

梅田の北ヤードにサッカースタジアムを作るとの案があるそうだが、
私は反対だ。

緑地公園にすべし。