魂の代わりがましい持つ私

◎雑俳「魂の 代わりがましい 持つ私」



「○○がましい」という表現が好きだ。

辞書を見ると、
「未練がましい」「押しつけがましい」「差し出がましい」
「言い訳がましい」「催促がましい」「晴れがましい」
などがありました。

未練たっぷり人間は鬱陶しいけど、
全く未練を持たぬサバサバ人間は味気ない。
「未練がましさ」を出す程度が、一番人間らしいのではなかろうか。

そう考えると、
「晴れがましい」だけはちょっと意味が異なるかもしれないが、
他の「○○がましい」はどれも人間味があるように思う。
理想として「がましい」は無い方が良いのだろうが、
人間ってのはそんなもんじゃない。


私だって生き物なのだから「魂」はあるのだろうが、
「一球入魂」的な根性のこもった魂は
性格として持ち合わせていない。
立派な方が「魂」を持っている部分に、
私の場合は「がましい」が入っているのである。ゲコッ