巨体からやっとほんとの膿が出た

◎川柳「巨体から やっとほんとの 膿が出た」



大相撲の八百長問題、やっと証拠付きで浮上してくれました。
これで生まれ変わるきっかけになってくれる・・・はず(?)

金銭のやり取りがあったようなので悪質ではあるけど、
弟子殺しや、薬物・違法賭博問題のような社会悪ではないので、
じっくりと相撲界のあり方を考えて立て直して欲しいもの。


以下、個人的な意見です。

根本的には、1場所15日を、年6回もやるのに問題がある。
一年間に90回も、真剣勝負の肉弾戦を期待する方が間違ってる。

双葉山の69連勝など、
年2場所だし、1場所も11日や13日だった。
それがテレビ中継などで人気が爆発して、
日数がどんどん増やされて、今の90日になってしまった。
この1年90日には、伝統も何も無い。

4年に一度のオリンピックが面白いのは、
競技者たちが、体調や精神や作戦を整えてピークに持って来て、
その上で真剣勝負をするからだ。
あそこで八百長はまず無いと思うのです。

一方の大相撲はどうだ?
ケガ人だらけで、実に痛々しい力士が大勢出てくる。
今の大関陣の暗い表情など、ヒドイもんです。
そんなのに真剣な取り組みを期待出来るはずがない。

90番もあるから、体調を整える余裕がなく、
また1番くらい落としたって、すぐに取り返すことも可能となる。
つまり、一番一番の重みが薄まってしまっている。
そこに八百長など、星のやり取りが生じるスキがあるのでは。

極端な仮定だけど、
年にわずか1場所15日なら八百長は根絶するだろう。
一つの星の違いによる番付の上下が1年間続いてしまうから。
取り返すのに1年かかってしまうとすると、
相場は非現実的な金額になってしまうはず。

でもまあ年15日では興行としての実入りが少なすぎるだろう。
すると1場所11日で年4場所くらいが適当なのかな。

あとは巡業での花相撲でええやんか。

とにかく私は、無気力相撲もキライだけど、
ケガ人同士の労わり合いのような相撲も大キライだ。
体調万全、気力充実の力士達が、
負けたとしても爽やかに土俵を下りれる環境を作って欲しい。

より大型化してしまった力士達に無理のある日程を押しつけて、
それで力士が本業を軽視するようになったからって、
切り捨てれば済むってもんじゃあなかろうて。
あんまり切り過ぎると、そして誰もいなくなった、となっちゃうぞ。


ま、とりあえず大阪場所だけとは言わず、ほぼ年内は閉めるべきか。
それから、週刊誌との八百長裁判をやった時の理事は全員クビ。
年寄株売買を公開して課税対象にする。
他にもいろいろやるべき事はあるだろうが、
やり尽くしてから、次の場所を見せてもらいたい。