自分よりアホがおるなと登山本

◎川柳「自分より アホがおるなと 登山本」



丸山晴弘(文章)「遭難のしかた教えます」を読んだ。

近所の山をひょこひょこ歩くのが好きな私だが、
「登山」はしない。
私のはハイキングでございます。

でも何故か、本格登山の本を読んだり眺めたりは大好き。
特に、アホな奴のアホな遭難話が面白いと感じるのは、
心の中の残忍性が疼くからでしょうか。

本書の中で面白かったのは、不倫登山者の遭難の件。
最近、増えているのだそうです。

世を忍ぶ不倫カップルが登山に出掛け、遭難する。
通報だけして女は逃げ、
男は見付かりたくないと隠れて無理をし怪我を悪化させ、
振り回された疲労困憊の救助隊が(内心で)大激怒ってのは、
他人事として見ると、かなり壮絶なコメディである。

喫煙以上に顰蹙モノなのだから、
復興増税の一案として「不倫登山税」ってのはどないでっしゃろ?
そんな事したら、余計、逃げ隠れして厄介だろうけど。