"The Greatest Love of All"


ホイットニー・ヒューストンさんが亡くなった。

洋楽ファンの私は、これまで数々の訃報を体験してきたが、
デビュー時から知っている超大物の死はほぼ初めてかも。
特に彼女のファンではなかったが、やはり悲しくて寂しい。

死因など発表されていないようだが、
かつてのドラッグやセックスへの依存症だとか、
この1月に噂が広まった経済的な困窮などを考えると、
彼女の死は自滅に近いと思う。

「そよ風の贈り物」と題された曲で彼女を初めて知ったのだが、
まさか破滅型だったとはなあ・・・

叱られそうな書き方になってしまうが、
マドンナとホイットニーと、
どっちらが長く活躍するかと80年代に尋ねられたら、
間違い無くホイットニーと答えたろう。
2012年のマドンナは想像も出来なかったが、
70歳を超えてのホイットニー・ヒューストンは想像できた。
幻だったとは、今でも信じられない。


彼女の曲で一番好きなのが、これです。
「私は子供たちこそが未来だと信じている」で始まる人生の歌。


私は、ずいぶん前に、
誰かの影に歩み寄ることはしないと決めた。
失敗しようが、成功しようが、
少なくとも私は自分が信じたように生きる。
どうやったって、私から尊厳を奪い取ることは出来ない。

私は最高の愛を自分の中に見つけた。
最高の愛というのは、
自分自身を愛する事で簡単に到達できるもの。<サビの部分だけ略訳>


思えば、この出来すぎた感のある歌詞を、
彼女は22歳頃に歌っていた訳だ。
きっと心の底からは理解出来てなかったんだろう。
(もちろん現在の私も全く分かってない)

作詞は、リンダ・クリードという女性。
乳がんとの闘いの最中に作られた詞だそうだ。
そしてホイットニーがこの曲を大ヒットさせている時に亡くなった。

自分の死に際し、この歌がよぎったりしたのだろうか?
そんな風に思ってしまった今日でございます。

安らかに。